住信SBIネット銀行 プレミアムサービス

住信SBIネット銀行のプレミアムサービスに申し込んだ。ネットで色々調べてみると、このサービスについて、「日経DeepOcean」の記事サービスはさておいて、という表現が目立つ。情報の価値に言及せず、ポイントの還元率などを用いて評価をしている。数字を使って価値を表すのはたやすい。数字のみで判断すれば、135000円以上の支払いで元が取れるという記述になる。しかし、これでは正しい評価を与えることができない。

実際にこのサービスに申し込んでわかったことは、ポイントの還元率よりも「日経DeepOcean」の有益性の高さだった。つまり、情報の価値として540円は十分元が取れるということだ。言い換えれば、日経新聞のピックアップ情報を540円で入手できるということだ。日経新聞を購読するよりも、時間もお金もかからない。もちろん、日経新聞には無料登録会員というものがあるので、有料記事を月10本までなら閲覧することができる。けれど、540円支払って、毎日自分の興味のある日経記事をピックアップして閲覧可能になる方が有益ではないだろうか。

別にアフィリエイトをもらっているわけではないが、プレミアムサービスに関する記事があまりにも貧弱で、かつ還元率にばかり目が向いているので、別な角度から表現してみた。結論を言えば、日経新聞などの記事をピックアップして提供してくれる540円のサービスは、私にとって価値があるということだ。

チョコノート Ver.3

4月に明治ザ・チョコレートの限定商品が発売された。6種類のチョコが入ったお楽しみセットだ。中身も楽しめるが、パッケージデザインも相変わらず楽しめる。

今回は、この限定パッケージを使ってチョコノートを作成した。外箱が見開きタイプなので、今まで作ってきたなかで一番作りやすかった。

ちなみに、チョコノートとは、ザ・チョコレートを使用したノートのことをいう。

Planar 45/2 またはフィルムの化学反応

昨日できあがった写真を改めてよく観察すると、本当に美しい写真を生み出すレンズだと再認識する。しかもそれは、マウントアダプターを介してデジタルとして処理されるのではなく、フィルムという化学反応によって描き出されるときに本当の力を発揮するのだと分かる。私がデジタルカメラに完全移行できないのは、まさにこの理由なのだ。電気信号ではなく化学反応によって得られる写真が、自ずと別のものとして表現されるのは当然だろう。百年以上にわたって続けられてきた写真という化学反応の文化が終わろうとしているのは間違いない。新しいフィルムカメラが発表されることはなく、APSフィルムは既に絶滅してしまった。私がいまだ現役として使っているのは、極めて稀だろう。いずれなくなる文化だとしても、私が終わらせる訳にはいかない。なぜなら、それによってでしか表せない表現が存在するからだ。

実を言うと、また最近、カメラ機材欲しい病に罹っていたのだ。それで、最近のフィルムカメラ事情を知る意味も込めて、色々と調べてみた。すると、自分が思っている以上に、市場が無意味に過熱していることが分かった。名機と呼ばれるカメラを中心に、値段が高騰している。もうどこも作っていないのだから、人気のカメラやレンズが品薄になるのは当然だが、それにしてもいささかやりすぎの感を否めない。特別感も手伝って、やや人気が先走りしている気がする。投機筋もいるのではないかと勘繰りたくなる。おそらく熱狂的なフィルムカメラ愛好家や、フィルムカメラを新しく発見した若人たちも含まれているのだろう。いずれにしても、私が気軽に買える金額ではなくなっている。
それで、新しく何かを入手するのを諦めたのだが、かえってそれが正解だったようだ。手元のカメラやレンズを改めてよくよく試したとき、それらがとてもよくできていると気づかされたからだ。特に、現在愛用中のCONTAX G1 + Planar 45/2 + ポートラ160の組合せは、私にとって殆んど完成形と言っても過言ではないくらいに、理想の写真を表す。色々と浮気心も生まれるが、それを忘れさせるくらいの美しさがここにある。それがある限り、私はフィルムカメラを使い続けるのだ。カメラとレンズとフィルムの三位一体が作り出す美の完成形は、人類が百年かけて培った文化的財産だ。おいそれと打ち捨てるわけにはいかない。

ずっとフィルムカメラ

一年半ほど前に、FM10のことをこちらに書いて以来、フィルムカメラのことを書いていない。ではもうすっかり使っていないのかというとそうではなく、前回の記事を書いて以降もずっとフィルムカメラを使い続けている。現在主に使っているフィルムカメラは以下の通りだ。

  • CONTAX G1 + Planar 45/2
  • CANON IXY 310
  • FM10 + 標準レンズ、または ULTRON 40mm F2 SLII

他にデジタルカメラとして

  • CANON M (メイン)
  • SIGMA DP1 (サブ)

CONTAX G1の中古を安く手に入れ、これが何とか使えているので、主に使っている。持病の液晶漏れがあり何コマフィルムを使っているのかわからないが、そして合焦が先代G1よりも弱いが、それでも使えるものであるのは間違いない。そうであれば、やはりPlanarを使いたい。そういうわけで、G1の出番が多くなっている。ULTRONのこってりした色合いや、FM10標準レンズの解像度の高さは十分魅力的だが、やはりPlanarを手にしてしまう。
最近はあまり写真を撮りにいく時間がないので、その限られた時間で使うカメラとなると、どうしてもCONTAX G1が優先される。普段いつも持ち歩いているのは、IXY310なのだが、これもそれほど出番がない。カメラの問題というよりも、写真と向き合う心の問題のような気がする。きちんとカメラに向き合って、被写体にレンズを向けると、それだけで世界が新しくなる気がするのだ。少なくとも、ぼんやり目を向けていたときとは違う何かが見えてきて、それが溢れてくる。

中島一則短編集

ふと思い立って、自分の作品を電子書籍化することにした。
ちょっとした思いつきの割には、簡単に果たすことができた。

作品を書き続けていれば、書籍化(電子書籍化)は夢の一つである。作品を発表するにあたり、縦書きフォーマットは外せなかった。この縦書きというのが、電子書籍化するのになかなかやっかいだ。というのも、コンピュータの世界は、横書きが一般的だからである。今回、WZ Writing Editor 2を利用して縦書きフォーマットを実現した。高度なEPUB出力が可能なところが良かった。EPUB出力後、Kindle Previewer 3 でMOBI化する。さらに、GIMPで表紙画像を作成し、Calibreで表紙画像(cover.jpg)を作品(MOBIデータ)と紐付けする。

ここまで来たら、あとは、KDP(Kindle Direct Publishing)のアカウントを作成し、必要事項を入力し、税の支払い登録を済ませるだけだ。MOBIデータをアップロードすれば、あとは審査が通るのを待つのみだ。最長72時間かかると書いてあったが、自分の短編集の場合、2時間弱でストアに公開された。

 こうして自分の作品が売り場に並ぶと感慨深い。もっとたくさん書いてどんどん発表したくなる。

今回の作品集は、初期作品を含めた短編集だ。妖怪二部作、モグラなど人間以外を描写している。代表作「鳩使い」も収録している。次は、評論集を出そうかなと考えている。今後の作品発表を考えるだけでも、とてもわくわくしてくる。高級ノート選手権の電子書籍化なども現実味が増してきた。どんどん書かなくちゃ!

#12 ライフ マージンノート

講評・仕様:

購入価格 864円
紙質
なめらかさ 十分になめらか。一番ではないが最高級の中に入る。
厚さ 厚すぎず、薄すぎず。やや裏抜けの心配を思い起こさせるくらいには薄い。
コシ・しなり 今まで扱ってきた中でも一番を争うほどのしなりがある。
入手しやすさ 新発売当初はどこにも見つからなかったが、しばらく経つとあちこちで見つかる。
開きやすさ・綴じ 今まで扱ってきた中でも一番を争うほどに開きやすい。
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 万年筆のインクだと、やや乾きが遅い。
その他アピールポイント 何といっても貴重なマージン罫である。
枚数 80枚 紙色 白 種類 方眼/横罫

項目:

1枚単価(14.175円) 3 ■■■ 
紙質(なめらかさ) 4 ■■■■
紙質(厚さ) 4 ■■■■
紙質(コシ・しなり) 5 ■■■■■
入手しやすさ 3 ■■■
開きやすさ・綴じ 5 ■■■■■
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 3 ■■■
その他アピールポイント 5 ■■■■■
総合得点 32/40
平均値 4/5

感想:

以前の記入から約一年三ヶ月ぶりの更新である。その間ずっとクロスカバーノート(伊東屋)を使い続けていたので、なかなか他のノートの講評を書く機会がなかった。今回、クロスカバーノートと、ペン習字ペン+プラチナカーボンインクの組み合わせで、どうしてもにじみが発生してしまうので、新たに、別のノートを使うことになった。ペン習字ペン+極黒とクロスカバーノートの組み合わせなら、なんら問題はないのだが。一年三ヶ月ぶりなので、条件が変わってしまった。以前の万年筆は、プラチナ#3776+ブルーブラックだったのだが、永久保存性を考えて、つけペン+証券インク、ペン習字ペン+極黒、またはペン習字ペン+プラチナカーボンインクのいずれかを使って評価している。更新頻度はゆっくりであるが、今後も記録を残していく。
このノートは、発売当初にとても喜んだ記憶がある。というのも、私が無類のマージン好きだからだ。標準ノートとして、このノートを採用するつもりだったのだが、これよりも安く伊東屋のクロスカバーノートが発売されているのを知り、そちらを、日々のできごとを記録する標準ノート(振り返りノートとも呼んでいる)に採用したのだ。表紙にクロス(布)を使っているので保存性に優れているのだが、紙質は、断然こちらのマージンノートが優れている。今は別途ノートカバーを付けている。私の望みを全てかなえるノートだ。

#4 満壽屋 MONOKAKI

講評・仕様:

購入価格 1134円
紙質
なめらかさ ややなめらか
厚さ 普通
コシ・しなり コシ、しなり良好。
入手しやすさ 丸善で見たのみ。
開きやすさ・綴じ 適度に開く。
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 吸乾性、にじみのなさは申し分ないが、若干裏抜けあり。
その他アピールポイント 表紙は越前和紙で切絵の意匠を凝らし、厚手の見返し。
枚数 80枚 紙色 クリーム 種類 横罫(太罫)

項目:

monokaki

1枚単価(14.175円) 1 ■ 
紙質(なめらかさ) 3 ■■■
紙質(厚さ) 3 ■■■
紙質(コシ・しなり) 4 ■■■■
入手しやすさ 2 ■■
開きやすさ・綴じ 3 ■■■
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 3 ■■■
その他アピールポイント 4 ■■■■
総合得点 23/40
平均値 2.9/5

感想:MONOKAKI(罫あり)

おそらく、今回のノート選手権の中でもトップクラスの高級ノートだろう。なに、表紙に越前和紙の羽二重紙を使用し、高木亮氏のきりえをデザインし、ノートカバーのために見返しを厚くしているという、なんとも「高級」なノートである。今回の試みがなければ、おそらく購入しなかったノートである。9mmという太罫も、ああ万年筆を使うことが前提なのだなと思えるし、クリーム色の紙も、上品で落ち着いている。とにかく、ストレスを感じることはないだろう。若干裏抜けを感じないわけではないが、全く許容範囲である。許容範囲でないのは、価格だけである。これでもし、価格が半分だったら、優勝候補の一角を担っていただろう。心がときめくノートであるのは間違いないが、価格設定は微妙である。

FM10 レンズキット

我が家にある35mmフィルムカメラの調子がいずれも悪い。APSフィルムカメラも、CONTAX Tixの調子が悪く、フィルム生活に不安があった。APSの方は、CANONのIXY310がまだ現役なので、それで現状をしのいでいるが、35mmの方は、EOS55もCONTAX G1も思い通りに動かなくなっている。どちらも通常利用に心配がある。

今後もフィルムを使い続けるつもりなので、やれレンジファインダー機がいいだとか、やれ名機がいいだとか言っていられなくなってきた。中古でも良いのだが、ある日突然動かなくなる危険性を考えると、新品同様のものをひとつ入手して、メーカー保証の安心のもとに長く使いたい。そういう理由で、ぼんやりとFM10のことを考えていた。

今回たまたま、御殿場のニコンアウトレットに行く機会があり、そこでそれなりに良好状態の、保証もついたFM10を見つけることができた。価格もお手頃である。最初ボディのみの購入を考えていたが、様々な理由でレンズキットを購入することになった。いわゆる名レンズはそのうちに…(笑)。お店の人とフィルムカメラの販売について話していたところ、F6もあるし、フィルムカメラはまだ大丈夫ですよ! みたいな話をしていたが、一方でFM10はもう製造はしていないでしょうね、みたいな話も出てきて、安心はできない。しかし、F6がありますよ、と言われてもお値段が違います(笑)。来年100周年だそうなので、どんなカメラが出てくるか楽しみでもある。フィルムカメラはまず出てこないと思うが。

ちまたの評判はあまり良くない。あまり良くないどころか、ほとんどない。誰もこのカメラのことを気にも止めていない。そういうカメラである。今なぜこのカメラを、という疑問はいつでもつきまとう。欠点を上げればキリがないカメラである。しかし、わたしには、持ち運びが軽く、今後のフィルムカメラ生活を長きにわたって維持してくれる大切なカメラなのだ。今週末の試写が楽しみである。レンズも平凡なものだが、35mmから70mmを撮影出来て、たいていのことなら、これ1台でなんとかなる。こういうカメラでスナップショットをとるのは、とても楽しそうだ。

FM10 レンズキット

Good bye ownCloud, Hello Nextcloud

偶然、ownCloudのカレンダーアプリがバージョンアップしていたので、更新をしていたところ、気になる文字が目に入った。ownCloudとNextcloudに対応しているという記述である。

寡聞にして、ownCloudの創始メンバーが方針の違いにより、ownCloudコミュニティを去ったのを知らなかった。現在、Nextcloudという別のクラウドソフトを作っているというので、移行を考えた。創始メンバーが新しいプロジェクトを始めたのは、もっと自由にいろいろやりたいかったようなので、それならNextcloudのほうが面白そう、ただそれだけの理由で、Nextcloudに乗り換えることにした。

当初、既存のownCloudのDBを流用できないかとズルをしたら、デスクトップクライアントでのアクセスができなくなってしまった。クリアインストールをしたところ、なんの問題もなかったので、素直に一からインストールすべきだった。もともと同じソフトなので、データの移行はほとんど問題ない。NextcloudのAndoroidアプリが無料で使えるので、そのメリットもある。半日程度で、引っ越しが完了した。調子はとても良い。

Nextcloudは細かいところで、ユーザの自由にできるところが多い。初期画面の背景画像を変えられたり、メッセージを変えられたり、システム利用が見られたり、ownCloudよりも楽しい。以前はこんなふうにownCloudは楽しかったのだ、と思い出させてくれる。きっと、創始メンバーのFrankは、こういうことがやりたかったのだろう。自分もownCloudのver.1.0の時を思い出した。

中身の改善もいろいろある。ファイルにタグがつけられるのはとても便利だ。*1) 細かいところで使い勝手がとても良い。移行して正解だった。当たり前だが、今のところ、Nextcloudに関する日本語の情報がほとんどない。英語の情報はかなり見つけられるので、問題ないといえばないのだが。

*1) あとあと調べてみたら、ownCloud 9 からコラボタグの機能が装備されていた。「わくわく感」というのは、とても大事ということか。

#3 ロディア ロディア A5

講評・仕様:

購入価格 464円
紙質
なめらかさ なめらか
厚さ やや厚い
コシ・しなり 普通
入手しやすさ 大手文具店で入手可能。
開きやすさ・綴じ ホッチキス綴じで開きにくい。
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 吸乾性良く、にじみ抜けはない。
その他アピールポイント 表紙がつるつるで丈夫そう。デザイン良い。
枚数 48枚 紙色 白 罫線灰 種類 方眼

項目:

ロディア

1枚単価(9.67円) 2 ■■ 
紙質(なめらかさ) 4 ■■■■
紙質(厚さ) 3 ■■■
紙質(コシ・しなり) 3 ■■■
入手しやすさ 3 ■■■
開きやすさ・綴じ 2 ■■
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 4 ■■■■
その他アピールポイント 3 ■■■
総合得点 24/40
平均値 3/5

ロディア感想:

 

まず、RHODIAという名前だけで与える印象というものがある。フランス製というのも、わたしにとっては重要だ(フランス好きのわたしとしては)。RHODIAと聞くと、どうしてもメモパッドの印象が強く、自分でもA5の綴じノートが出されているなど、この試みを始めるまで全く知らなかった。さすがにRHODIAというだけあって、ここぞというものは外していないが、実はもっとすごいものを期待していたので、正直拍子抜けだったというところはある。

いずれにしても存在感のあるノートの一つではある。