京急百貨店の七階文具売場が在庫一掃セールをおこなっている。理由は六階に移転するからだ。すでに、対象商品二割引の特売が始まっている。新しいシステム手帳カバーが欲しくて売場を訪れた。今まで分厚いものを使っていたので、今度は薄くて持ち運びしやすいものを選んだ。ジャストリフィルサイズ 聖書システム手帳だ。現在レイメイ藤井がキャンペーンを開催していて、無料名入れサービスを申し込む。良い買い物ができた。同時に、万年筆のいくつかが四割引から五割引の大特売になっていた。以前欲しくて断念したパーカーのソネットも一本だけ大特売している。天啓を受けたのだろう。こちらも購入することにした。ちょうど妻が社会保険労務士開業二十周年で銀婚式で、さらに生誕の区切りのよい時期だったので、贈り物をする好機となった。
「手帳」カテゴリーアーカイブ
チョコノート Ver.3
4月に明治ザ・チョコレートの限定商品が発売された。6種類のチョコが入ったお楽しみセットだ。中身も楽しめるが、パッケージデザインも相変わらず楽しめる。
今回は、この限定パッケージを使ってチョコノートを作成した。外箱が見開きタイプなので、今まで作ってきたなかで一番作りやすかった。
ちなみに、チョコノートとは、ザ・チョコレートを使用したノートのことをいう。
#12 ライフ マージンノート
講評・仕様:
購入価格 | 864円 | |
紙質 | ||
なめらかさ | 十分になめらか。一番ではないが最高級の中に入る。 | |
厚さ | 厚すぎず、薄すぎず。やや裏抜けの心配を思い起こさせるくらいには薄い。 | |
コシ・しなり | 今まで扱ってきた中でも一番を争うほどのしなりがある。 | |
入手しやすさ | 新発売当初はどこにも見つからなかったが、しばらく経つとあちこちで見つかる。 | |
開きやすさ・綴じ | 今まで扱ってきた中でも一番を争うほどに開きやすい。 | |
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け | 万年筆のインクだと、やや乾きが遅い。 | |
その他アピールポイント | 何といっても貴重なマージン罫である。 | |
枚数 80枚 | 紙色 白 | 種類 方眼/横罫 |
項目:
1枚単価(14.175円) | 3 | ■■■ |
紙質(なめらかさ) | 4 | ■■■■ |
紙質(厚さ) | 4 | ■■■■ |
紙質(コシ・しなり) | 5 | ■■■■■ |
入手しやすさ | 3 | ■■■ |
開きやすさ・綴じ | 5 | ■■■■■ |
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け | 3 | ■■■ |
その他アピールポイント | 5 | ■■■■■ |
総合得点 | 32/40 | |
平均値 | 4/5 |
感想:
以前の記入から約一年三ヶ月ぶりの更新である。その間ずっとクロスカバーノート(伊東屋)を使い続けていたので、なかなか他のノートの講評を書く機会がなかった。今回、クロスカバーノートと、ペン習字ペン+プラチナカーボンインクの組み合わせで、どうしてもにじみが発生してしまうので、新たに、別のノートを使うことになった。ペン習字ペン+極黒とクロスカバーノートの組み合わせなら、なんら問題はないのだが。一年三ヶ月ぶりなので、条件が変わってしまった。以前の万年筆は、プラチナ#3776+ブルーブラックだったのだが、永久保存性を考えて、つけペン+証券インク、ペン習字ペン+極黒、またはペン習字ペン+プラチナカーボンインクのいずれかを使って評価している。更新頻度はゆっくりであるが、今後も記録を残していく。
このノートは、発売当初にとても喜んだ記憶がある。というのも、私が無類のマージン好きだからだ。標準ノートとして、このノートを採用するつもりだったのだが、これよりも安く伊東屋のクロスカバーノートが発売されているのを知り、そちらを、日々のできごとを記録する標準ノート(振り返りノートとも呼んでいる)に採用したのだ。表紙にクロス(布)を使っているので保存性に優れているのだが、紙質は、断然こちらのマージンノートが優れている。今は別途ノートカバーを付けている。私の望みを全てかなえるノートだ。
#4 満壽屋 MONOKAKI
講評・仕様:
購入価格 | 1134円 | |
紙質 | ||
なめらかさ | ややなめらか | |
厚さ | 普通 | |
コシ・しなり | コシ、しなり良好。 | |
入手しやすさ | 丸善で見たのみ。 | |
開きやすさ・綴じ | 適度に開く。 | |
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け | 吸乾性、にじみのなさは申し分ないが、若干裏抜けあり。 | |
その他アピールポイント | 表紙は越前和紙で切絵の意匠を凝らし、厚手の見返し。 | |
枚数 80枚 | 紙色 クリーム | 種類 横罫(太罫) |
項目:
1枚単価(14.175円) | 1 | ■ |
紙質(なめらかさ) | 3 | ■■■ |
紙質(厚さ) | 3 | ■■■ |
紙質(コシ・しなり) | 4 | ■■■■ |
入手しやすさ | 2 | ■■ |
開きやすさ・綴じ | 3 | ■■■ |
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け | 3 | ■■■ |
その他アピールポイント | 4 | ■■■■ |
総合得点 | 23/40 | |
平均値 | 2.9/5 |
感想:
おそらく、今回のノート選手権の中でもトップクラスの高級ノートだろう。なに、表紙に越前和紙の羽二重紙を使用し、高木亮氏のきりえをデザインし、ノートカバーのために見返しを厚くしているという、なんとも「高級」なノートである。今回の試みがなければ、おそらく購入しなかったノートである。9mmという太罫も、ああ万年筆を使うことが前提なのだなと思えるし、クリーム色の紙も、上品で落ち着いている。とにかく、ストレスを感じることはないだろう。若干裏抜けを感じないわけではないが、全く許容範囲である。許容範囲でないのは、価格だけである。これでもし、価格が半分だったら、優勝候補の一角を担っていただろう。心がときめくノートであるのは間違いないが、価格設定は微妙である。
#3 ロディア ロディア A5
講評・仕様:
購入価格 | 464円 | |
紙質 | ||
なめらかさ | なめらか | |
厚さ | やや厚い | |
コシ・しなり | 普通 | |
入手しやすさ | 大手文具店で入手可能。 | |
開きやすさ・綴じ | ホッチキス綴じで開きにくい。 | |
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け | 吸乾性良く、にじみ抜けはない。 | |
その他アピールポイント | 表紙がつるつるで丈夫そう。デザイン良い。 | |
枚数 48枚 | 紙色 白 罫線灰 | 種類 方眼 |
項目:
1枚単価(9.67円) | 2 | ■■ |
紙質(なめらかさ) | 4 | ■■■■ |
紙質(厚さ) | 3 | ■■■ |
紙質(コシ・しなり) | 3 | ■■■ |
入手しやすさ | 3 | ■■■ |
開きやすさ・綴じ | 2 | ■■ |
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け | 4 | ■■■■ |
その他アピールポイント | 3 | ■■■ |
総合得点 | 24/40 | |
平均値 | 3/5 |
感想:
まず、RHODIAという名前だけで与える印象というものがある。フランス製というのも、わたしにとっては重要だ(フランス好きのわたしとしては)。RHODIAと聞くと、どうしてもメモパッドの印象が強く、自分でもA5の綴じノートが出されているなど、この試みを始めるまで全く知らなかった。さすがにRHODIAというだけあって、ここぞというものは外していないが、実はもっとすごいものを期待していたので、正直拍子抜けだったというところはある。
いずれにしても存在感のあるノートの一つではある。
#2 ツバメノート ツバメノート
講評・仕様:
購入価格 | 432円 | |
紙質 | ||
なめらかさ | なめらか | |
厚さ | 厚い | |
コシ・しなり | 良い | |
入手しやすさ | 主要文具店、生協で入手可能。入手しやすい。 | |
開きやすさ・綴じ | 開きやすい。小さい束に分かれている。 | |
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け | 乾きやすく、にじみなく、抜けもほとんどなし(若干あり)。 | |
その他アピールポイント | 表紙は伝統的な図柄で、コラボレーションも多い。 | |
枚数 100枚 他 | 紙色 白 | 種類 横罫 |
項目:
1枚単価(6.4125円) | 4.5 | ■■■■□ |
紙質(なめらかさ) | 4 | ■■■■ |
紙質(厚さ) | 4 | ■■■■ |
紙質(コシ・しなり) | 4 | ■■■■ |
入手しやすさ | 4 | ■■■■ |
開きやすさ・綴じ | 3.5 | ■■■□ |
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け | 4 | ■■■■ |
その他アピールポイント | 4 | ■■■■ |
総合得点 | 32/40 | |
平均値 | 4/5 |
感想:
あこがれのノートの代名詞の一冊ともなっているツバメノートを、実は初めて購入したのだった。若干の裏抜けがあるほかは、他に短所を見つけることができない。良くも悪くも安定していて、面白みはないが、安心感は折り紙つきだ。王道のノートだろう。伝統の一冊だ。セクションノートは見送っている。*1
*1) その後、購入したことは言うまでもない。
#1 伊東屋 カラーチャート(限定) クロスカバー
講評・仕様:
購入価格 | 513円 (50%引きアウトレット)通常1188円 | |
紙質 | ||
なめらかさ | ややなめらか | |
厚さ | 普通 | |
コシ・しなり | 普通 | |
入手しやすさ | 伊東屋その他オンラインで入手可能。ただしこの値段は希少。 | |
開きやすさ・綴じ | やや難あり | |
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け | ややにじみあり。抜けあり。やや乾きにくい。 | |
その他アピールポイント | カラーバリエーション豊富。アウトレットが安い。 | |
枚数 80枚 | 紙色 白 | 種類 横罫、方眼/横罫 |
項目:
1枚単価(6.4125円) | 4 | ■■■■ |
紙質(なめらかさ) | 4 | ■■■■ |
紙質(厚さ) | 3 | ■■■ |
紙質(コシ・しなり) | 3 | ■■■ |
入手しやすさ | 2 | ■■ |
開きやすさ・綴じ | 2 | ■■ |
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け | 2 | ■■ |
その他アピールポイント | 3 | ■■■ |
総合得点 | 23/40 | |
平均値 | 2.9/5 |
感想:
高級ノートの沼にはまるきっかけを作ったノート。伊東屋のオンラインショップのアウトレットコーナーで、たたき売られていたのを見て、高級ノートの魅力、ハードカバーの安定さ、素材としての価値を知ってしまった。日記用に10年分24冊も買い求め、ほとんどおかしいレベルである。1026円相当が50%引きの513円で入手でき、在庫限りとあっては、入手するしかない。ハードカバーの表紙は、所有する喜びを与えてくれるし、他の部分も及第点で基本の仕様は申しぶんない。ここからすべてが始まったかと思うと感慨深い。
高級ノート選手権
相変わらず、高級ノートの模索が続いている中、いよいよ高級ノート選手権を開くことにした。自分にとっての一番を見つけるために、一定の条件のもとに、一定の評価を与え、その中で優劣を競い合うことにする。以下にその条件と項目を記す。当初の条件とその後の結果に、多少のズレが生じているのはご容赦いただきたい。(例:モレスキン、A5サイズ以外、リングノートなど)。
条件:
- A5サイズノート
- 方眼、ドット方眼、または横罫
- 表紙は基本的に紙材質(一部ハードカバーあり)
- 価格は1500円(税込)が上限(結果、モレスキンはエントリーに入らない)*1。
- 筆記用具は万年筆利用(プラチナ万年筆 #3776センチュリーおよびプラチナ万年筆のブルーブラックインク)
- リングノートをのぞく(個人的な趣味とノートカバー利用のため)*2。
項目:
- 価格(1枚あたりの単価)
- 紙質
- なめらかさ
- 厚さ
- コシ・しなり
- 入手しやすさ
- 開きやすさ・綴じ
- 吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け
- その他アピールポイント
各項目5点満点
総合得点と平均値(小数点第2位を四捨五入)
*1) 当初は、この条件のため、通常のハードカバーのモレスキンはエントリーしない予定だったが、カイエジャーナルが1000円だったため、エントリーさせることにした。やはり高級ノート選手権で、モレスキンがエントリーしないのはもどかしい。
*2) その後、番外編としてリングノートのエントリーをおこなっている。
高級ノート
4月下旬に新発売となったライフの「マージンノート」をなかなか入手できなかったのだが、最近ようやく手に入れることができた。1冊1188円という、今までに手を出したことのない高級ノートは、さすがにすばらしい仕上がりだった。紙質といい綴じといい、文句のつけようがない。ほかに、たまたま伊東屋のオンラインショップのアウトレットで見つけたカラーチャートのノートも半額だったのですぐさま購入した。こちらのクロス地のカバーも紙質も申し分ない。上記2冊はいずれも、縦のマージン罫が入っていて、わたし好みだ。だいぶ前から我が家に存在した、ORDNING&REDAのLIBROノートもようやく使い始めた。
良いノートが手に入ると、万年筆を使いたくなる。もともと中学生の頃から万年筆を使っていたので、裏抜けやにじみの出ない高級紙を見ると、どうせなら万年筆で書き物をしたいという欲求が出てくる。そうすると新しい万年筆が欲しくなるのが悪い癖だ。
高級ノートを前にすると、なにか特別な内容を書かなくてはという気負いが生まれるという記事を読んだが、まさしくそのとおりだと思う。今、どのノートに何をどうやって書こうかというのがもっぱら楽しい悩みだ。
ノートカバー
最近、ノートの使い方について、自分の方法を見つめ直している。仕事用ノートの使用効率化が主な目的だが、それに合わせて全体的な使い勝手向上を意図している。
- 仕事用
A4サイズの一般的なノートとフィラーノートの組み合わせで、ノートカバーの左右に収納している。仕事では、A4で会議用や研修用と、目的別にノートを分けているので、その都度差し替える使い方だ。会議と研修が同時にある場合は、両方挟む必要があるだろう。 - メモ
こちらは、ずっと前から、伊東屋のリーガルパッドホルダーにリーガルパッドを収納するだけという、いたって単純な使い方をしている。忘れてはいけない頭に浮かんだことを、このリーガルパッドにどんどん書いている。思考をまとめるときにも使っている。サイズがある程度大きいので、様々なアイデアを集約するのに役立てている。 - アイデア出しノート
今までメモ用に使っているリーガルパッドから、アイデア出しと思考集約部分を取り出し、こちらに書きだそうと考えている。リーガルパッドのジュニアサイズと無印良品の4コマノートの組み合わせだ。なんとなくアイデアを出すのにわくわくする感じがある。
ノートカバー1つで、様々な使い方が生まれるのが、ノート術の面白いところだ。自分にあった、自分独自のやり方というのが、文具魂、ノート術魂をくすぐるのだろう。