APS film

今さらAPSフィルムの話でもない。
富士フィルムがAPSフィルムの販売を終了してからすでにだいぶ経つ。販売を終了すると聞いて買いためたフィルムを少しずつ使用している。CONTAX Tixを使いたいためだ。

今回、久しぶりにCONTAX Tixを使い撮影をした。出来上がったプリントを見ると、時々ざらざらしたプリントがある。フィルムも古いし、カメラも古い。どんなトラブルが起きても、驚きはしない。今回、店員にカートリッジの調子が悪かったので、スペアのカートリッジと交換した、と告げられた。スペアカートリッジなるものの存在を知らなかったので、未だにAPSに関して新しい発見があるのかと驚きを禁じ得なかった。ともかく珍しい体験ができたのは感謝である。その帰り道、APSのマークに似たロゴを見つけたので、一緒に並べてみる。クロネコヤマトのFAXである。

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2015/05/16 12:07

2015/05/16 12:07

Domenico Scarlatti : The Complete Keyboard Sonatas by Scott Ross

ひょんなことから、中学生時代に繰り返し聴いていた、ドメニコ・スカルラッティのソナタ全曲集を手に入れた。アマゾンで6929円と、破格の値段がついていたので、ためらうことはなかった。CD34枚セットでこの値段である。スコット・ロスの偉業がこんなに入手しやすい値段でよいのか。私にとってはありがたいことである。

そもそも、NHK-FMでかつて、このスコットロス演奏のソナタ全曲放送というのを流していたのだ。それを毎回エアチェックして、カセットテープに保存していた。そしてそれを何回も覚えるほどに聴いていた。特に気に入っていたのが Kk 150, Kk 151 そして Kk 152 だというのが、今回のCD BOX SET 購入で分かった。それだけでも大きな収穫だ。アマゾンで、同じような CD BOX SETで1万ちょっとするのもあるので要注意だ。同じ内容なのでこちらの方がお買い得だ。

 

OwnCloud8

OwnCloudのバージョン8がリリースされた。アップデートセンターにはまだ通知がなかったので、アーカイブをダウンロードして更新インストールをしてみた。データベースのアップデートが終わって、通常の画面に戻ったところ、なんだか挙動がおかしい。結局クリアインストールをして問題なくバージョンアップできた。バージョンアップ後の印象は大きく変わらない。細かいところで使い勝手が良くなっている。Favoritesという項目が増えているのが新しいところか。これは使える機能のようだ。

実を言うと、前回のバージョン7の時から存在した機能のようなのだが、LibreOfficeとの連携を新しく設定してみた。思ったよりも良い印象なので、これはうれしい。設定時に、yum install libreoffice-headless をする必要があったのを記録しておく。

今となっては、自分のネットワーク環境の基幹となっているOwnCloudなので、安定してリリースしてくれるのはとてもありがたい。

EOS M

フィルムカメラの環境が日に日に悪化しているので(現像とか)、やむなく投げ売り状態の EOS Mのダブルレンズキットを購入した。全部入りで4万円しないのは、AFが遅いなど、とにかく評判の悪いカメラだからだろう。しかし、普段CONTAX G1をまったり使っているわたしにとっては、AFがとても速く感じられる。機能が豊富で、かつ綺麗な写真が簡単に撮れるので、浦島太郎になった気分だ。CONTAX G用のプラナーをつけて、MFでベンケイソウを撮影する。とても良い感じ。付属のパンケーキレンズも標準ズームレンズもよく写る。今までのレンズ資産を考えて、EOSにしたが、まあ正解だった。とにかくできることが多すぎるので、現在マニュアルを読んでいる。CONTAX G1には存在しない、HDRとかこれから試したいことがいろいろ出来た。

ベンケイソウ

EOS M

図書館構築に役立つサイト

自分の図書館に関して、和書の分類は国立国会図書館の情報に準拠している。MARC情報もダウンロード可能なので、とにかく助かっている。洋書については、アメリカ議会図書館 ( LIBRARY OF CONGRESS : LC )からMARC21XMLをダウンロードし、それをMarcEditを使ってMARC情報にコンバートしている。分類については、分類情報サービスweb ( http://classify.oclc.org/classify2/ ) を参考にしている。他にも、フランス国立図書館 ( La Bibliothèque nationale de France : BNF )も参考にしている。WorldCat も眺めていて楽しい。分類整理はようやく千冊に辿り着こうとしている。

貧弱な知識と環境のためのオープンな図書館

「図書館戦争」を読んで以来、本をもっと大事にせねば、という気持ちにかりたてられ、少しずつ本の整理を行っている。その流れの中で、本のデータベースをどのように構築するかという考えに及んだ。結果、「OpenBiblio」というソフトウェアにたどり着いた。いわゆる、ILS ( Integrated Library System ) のオープンでフリーなソフトウェアの一つである。ここに至るまでに、Koha や VuFind など試してみたが、自分の力不足であったり、自分のマシンの環境が貧弱であったりして、いずれも先に進めなかった。そんな中、OpenBiblioは、無事インストールをすることができ、様々な便利な機能のもと、快適に図書の分類ができている。まさに、貧弱な知識と環境のためのオープンな図書館管理システムだ。

インストールの方法はいたって簡単だ。MySQLに、OpenBiblioのアカウントとデータベースを作成する。そして、ソフトウェアをウェブサーバーのhtdocsのどこかに配置する。そして、database_constants.phpを編集する。あとはインストールスクリプトを実行するだけだ。あっという間に完了する。日本語の情報を探してみても、殆ど見当たらないので、お礼の意味も込めて、ここに紹介することにした。あれこれと凝ったことはできないかもしれないが、簡潔かつ充分なソフトウェアである。

 

勉強は「する」ものではなく「なる」ものだ。

学生の頃は、それなりに勉強していたが、今はほとんど勉強していない。しかし今は、新しい知識や経験によって、日々勉強になっている。四十歳を過ぎた現在でも、経験や知識は蓄積され、様々なことがらが勉強になる。学生時代には、勉強することにより、体系化された知識を、効率よく最低限身につけた。今はそういうやり方はしていない。突然目の前に現れる物事に対して、今まで蓄えた知識を使って対応する。また、体系化されていない情報に対して、意味づけを行い、これまでの情報と関連づけていく。そうしたやり方は、「勉強する」というよりも、「勉強になる」といった方がふさわしい。失敗した経験でさえ、勉強になる。

そういう意味では、学生時代よりも勉強が身近だ。毎日が新しい発見であり、驚きだ。今までのやり方が通用しない状況に遭遇して、新しいやり方を的確に短時間で考え出すのは、やはり、勉強するのではなく、勉強になるという表現が近い。今日も、さまざまな経験が勉強になった。

CONTAX G1 + Planar 2/45の常用フィルム

デジタルカメラ全盛の現代でも、いまだフィルムの選択の余地がある。写りの美しいフィルムは、やはりおおむね値段が高い。せっかくフィルムを使って写真を撮っているのだから、多少の値段の高さには目をつむろうと考えていたが、それでも安いに越したことはない。

いろんなフィルムを試してきて、いざという時に一番頼りになるフィルムは、富士フイルムの natura1600だ。このフィルムを+2段の設定にした時の安定感は絶大だ。自然な雰囲気の写真がどんな状況でも撮れる。

晴天下での撮影でも、室内での撮影でも、どちらも同じように手持ちで撮影できるのはとてもうれしい。難点を言えば、1本あたり750円程度というのが、常用フィルムにするのを妨げている。

もう一つの常用フィルム候補は、Kodak のSUPER GOLD 400だ。まとめ買いをすれば、1本あたり290円前後で使えるので、精神的には大変楽である。しかも値段の割りに、自分の気に入った写りをしてくれるので、普段使いには最適である。暗い室内での撮影さえなければ、このフィルムで決まりだろうという感じである。

f8くらいで撮影したもの

f8くらいで撮影したもの

CONTAX G1 + Planar 2/45 との相性がよいのか、発色の良さと、肌色の良さが気に入っている。富士フイルムのスーペリアプレミアムはたまに肌色が赤みがかる時があるので、こちらを選ぶ機会が増えている。値段も半分くらいで済むという理由もある。

リバーサルフィルムでは、値上げ前の velvia100を使っているが、これが在庫僅少になりつつあるので、今後どうしようか思案中だ。1本1000円近くするフィルムを気軽に使うにはかなり勇気がいる。

最近手に入れたフィルムの中で、富士フイルムが海外でのみ販売している C200というフィルムに注目している。値段が1本あたり208円と安いのに、写りは悪くないという評判なので、現在試し撮りをしている最中だ。撮り終わるのを楽しみにしている。

写真のボケの魅力

最近、いわゆるスマホ世代の若い人たちに、CONTAX G1 + Planar 45mm/F2 + natura1600 で撮影した写真を見てもらう機会があった。暗い室内の撮影のため、F2.8くらいの開放気味で撮影した写真を見せたところ、「立体的」、「トイカメラのよう」、「ボケが良い」という評価があった。自分としては、手前の人物も奥の人物もピントが甘くなっており、集合写真としては不合格だなと思っていたが、スマホのカメラに慣れている人たちには、新鮮に映ったようだ。特に、皆の評価が、ボケに関する部分に集中していたのが印象に残った。つまり、若い人たちの所有するカメラでは、なかなか表現できないものが、ボケなのだろう。そもそも、ボケとは日本特有の文化のようだ。というのも、英語のWikipediaにも「Bokeh」として、項目が載っているのだ。Bokeh is the blur, or the aesthetic quality of the blur, in out-of-focus areas of an image. と書いてある。かつて、どこかの文章で、欧米では、被写界深度が深い方が好まれると読んだことがある。よく見えない、あやふやな、ぼんやりしたところに意味を見いだすというのは、いかにも日本的らしいのだろう。その「ボケ」のところに、若い人たちがもっとも注目するというのは、日本人らしさを考える上で非常に興味深い。

カメラとレンズの寿命

昨晩、息子がデジタル一眼レフカメラが欲しいと言い出した。フィルムカメラだと現像代がバカにならないからだそうだ。一晩考えて、自分が現在使っている、SIGMA DP1を息子に譲ろうかなと考えていたところ、息子が学校から帰ってきて、中学に入ったら写真部に入部するつもりだと話してきた。写真部では、デジカメを使う必要があるそうだ。DP1の譲渡を話したら喜んでいた。ちょうど良い機会だったのだろう。

先日どこかで読んだ文章の中に、カメラやレンズを所有するのはたかだか数十年だが、カメラやレンズの寿命はそんなに短いものではない。自分の手元に、ある期間、借りているだけなのだ。そう考えるべきだ、とその文章は言っていた。DP1は私の手元を離れても生き続けるし、それだけの価値のあるカメラだと思う。そしてまた、ムイから譲り受けたCONTAXのカメラも同様なのだろうと感じる。いつかはまた、私の元を離れて、別のところで使われるべきなのだ。その一瞬の間、大切に使うべきなのだろう。